お知らせ
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作成日:2016/03/26
諏訪之瀬島での火山爆発経験



 平成28年3月25日 金曜日

 トカラ列島諏訪之瀬島には、平成28年3月21日午前6時に宝島
を出発し11時前後に到着しました。

 目的は何度も書きましたが、日本で一番南にある 「 諏訪之瀬島
の山桜写真撮影 」 です。

 昼食を食べて当然すぐに民宿で車を借りて、郵送していたヘルメッ
トをもらい、準備が出来たので目的地に向けて出発しました。
 民宿で 「 いたるところに火山灰が飛んでいるので、家に入る前は
必ずそれらをふるい落としてから入るように 」 との注意を受けました。

 目的地は諏訪之瀬島の火山 「 御岳の2キロ付近 」 です。
 車を目的地の駐車スペースに止めて、そこからは歩いて行きます。
 「 今日は風が少し強いので えらい灰が飛んでいる 」 と感じるくら
い多く、1台のカメラで写真撮影して、もう1台も使用したいので車に戻
って中でレンズを交換して再度目的地に歩いて行きました。
 「 灰があまりにも多いため、現地ではレンズ交換が出来ませんでし
た。」
 車に戻るごとヘルメットや体に着いた 「 灰を落としてから車に入る 」
状態でした。
 目的地での写真撮影した後、本当は休憩したかったのですが、 「 目
が痛くなり 」 現地に長時間いられる状態ではありませんでした。

 「 早く帰ろう 」

 到着して、わずか時間にして1時間弱しかたっていないにもかかわらず、
車のガラスには 「 多くの灰 」 当然ティッシュで落としてから出発しま
した。
 少し走ったところで、前が見えなくなり、当然車から降りてティッシュで
拭き取り、再度出発しました。

 2度目か3度目に止まったとき、急に雨が降り出して、それも雨と灰が
まざった状態でしたから、拭き取っても拭き取っても、車を前に進める状態に
ならず、あきらめて車に入っていたところ 「 雷 」 が鳴りだしました。
 何度も何度も雷がなるので 「 これはおかしい ? 」 と思い、後の
山を見ても 「 何も変化がないような ? 」 
 フロントガラスの全面でなく、目の前の一部だけ綺麗にして動かそう、
と考えて実行しようとしたとき、雷がおさまらないのでふと山の方を見ると

 「 赤い火柱が ? 」 「 あっ 爆発している 」

 ここで初めて異常に気づき、一部を見える状態にして前に進め、危な
い状態になったらすぐに車を止めて、ガラスの一部をティッシュでふき、
車を前に進め、これを何度か繰り返して、麓に下りてきました。

 麓の牧場について 「 ひと安心しました。 」

 翌る日、地元の人に 「 火山が爆発して雨が降った 」 と私が言ったところ 

 「 黒い雨が降っていました 」 と、地元の人が言われたので

 「 私は黒い雨の下にいました 」 と言うと、大笑いされました。

 今回の火山が爆発したとき、一番気をつけなければ、というか、
知っておいてほしいことを、私なりに書いてみます。

 1 いつもの様子を知らない私のような人間は、地元の人と一緒でなければ
   、近づかない。  これが一番です。

 2 灰が少し多くまうような時は、噴火しているかどうか ? 疑って行動する。

 3 山の頂上だけでなく、山全体を注意深く見続ける。
   私はこれで大失敗をしました。
   頂上から左だけを見て、右の方はほとんど見ていませんでした。

 4 火山が爆発すると、飛んで出る石や奮迅がすれて、雷が発
  生する、という基本的なことを知っておく。
   私は無知だったので、これを知りませんでした。

 5 近くで工事なり、山仕事なりをしている人がいるかどうか ?
  地元の人に聞いてみる。
   
   後でわかったことですが、工事関係者が逃げて下りている
  にもかかわらず、無謀にも私は入っていきました。

 一番大切なことは、 「 1キロ 圏内は 危険 」 ということを逆に考え、

 「 1キロ 以上離れていれば 安全 」 と絶対に判断してはいけません。
 私は 「 2キロ 以上離れているから 絶対に大丈夫 」 と
素人考えで近づいてしまいました。

 ヘルメットを用意し、車があったので、無事下山できましたが、
ヘルメットも、車も、ティッシュも、飲料水も、持たずに近づいて
いたら、無事下山できたかどうかは、わかりません。

 「 ふんじんが目に入って 」 動くことが出来なくなる恐れがあります。
 私の経験でいけば、 「 おそらく 動けなくなる 」 と予想します。

 ヘルメット、目を守るゴーグル、それにマスク、ティッシュ、飲料水、
すべて準備しても、近づくと危険に遭遇することがあります。

 諏訪之瀬島だけで言えば、火口の南側が高い壁になって石などが
飛んでこない形状ですから、人間が容易に近づけない北側に行くことは
ないので、危険なことはほとんどといってありません。

 火口に近づきさえしなければ、大変楽しい島です。

 最後に一言 「 地元の人が びっくり するような 行動は 控える 」
これが基本だと思いました。


火口北から


 フェリーとしまに乗り、北から火口を撮影しました。
 諏訪之瀬島の特徴は、見たらわかると思いますが、南側に高い壁
があるため、石などが人間が生活している方に、飛んでこない状態に
なっております。
 ヘルメット・車もそうですが、これも私が下山できた要因のひとつです。
 写真の奥の方が南になります。

 今回の火山爆発体験は、どうして経験できたか ? 

 最大の間違いは、素人考えで 

「 1月と3月に爆発したので、今月中は爆発するはずがない 」

 この考えを民宿で一緒になった気象庁の人に話すと

 「 それは 危ない 」 と大笑いされました。

 車のフロントガラスについた灰を落とすのに 「 どうして ウォッシャー
とワイパーを使用しなかったの ? 」

 不思議に思われる人もいると思いますが、 「 ウォッシャーとワイパー 」
は、一番最後の命綱のようなものなので、絶体絶命という状態になるま
では、使用するのはさけるためです。
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